ボディケア

自分で出来るリンパマッサージのやり方をエステティシャンが教えます【手・足・お腹編】

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こんにちは。エステティシャンのさくら。です♪

「むくみをどうにかしたい!」

「体が重たい・・・」

「これ以上セルライトつけたくない!」

これらは、リンパが滞っているのが原因かもしれません。

リンパを流すと、体の中に滞っている老廃物を流すことができます。

老廃物が流れることで、

むくみがとれる

体が軽くなる

セルライト予防にもつながる

循環がよくなり免疫力がアップ。

疲れにくい体になる

 

今日は、エステで実際におこな手技る手技の1つ、

リンパドレナージュ

(日本語でリンパ排泄法)

という手技をセルフでできるように分かりやすく解説しています。

ぜひ最後までお読みください♪

 

この記事はこんな人のオススメ!

・むくみをとりたい人

・自分でリンパマッサージをしたいけどどうやったらいいかわからない人

・リンパを流す時の力加減が分からない人

・リンパについて知りたい人

 

またこの記事を読むことで

・リンパとは何なのか

・リンパがどんな役割があるのか

・どこを流れているのか

・リンパの正しい流し方

を分かりやすくお伝えします。

まずはリンパとは何かを知りましょう!

さくら。
さくら。
知らずにマッサージすると、リンパをつぶして逆に流れを悪くしてしまう可能性もあるよ。

 

 

リンパとは?リンパの役割

リンパの役割は何かというと

免疫です。

リンパ管の中を流れているリンパ液には

リンパ球という免疫細胞が含まれています。

リンパ管のイメージ

リンパ管にはリンパ節というお部屋があります。

ここでリンパ球が

菌やウイルスが血液循環に入らないよう、せき止めて闘っています。

リンパ球のイメージ
その他の役割

・老廃物を取り込み血液循環にもどす

毛細血管で取り込めなかった余分な水分や老廃物を

血管の代わりに取り込み、運んであげて、血液に戻す役割もあります。

さくら。
さくら。

リンパを流しましょう!

と皆が言っているのはここの部分だよ!

老廃物は約8割は毛細血管が取り込むと言われていて、

残りの約2割が毛細リンパ管が取り込みます。

 

その他にも、

・小腸で吸収した脂溶性の栄養素を運ぶ

小腸で吸収した脂溶性の栄養素

脂質・ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK

を運び、血液に戻す役割もあります。

 

リンパ流れはすごくゆっくり。

 

血液循環は、心臓から出発して体中をめぐり心臓に戻ってくるまで

わずか50秒ほど。

 

対してリンパは、

30秒かけて12㎝ほど

しか流れません。

もも
もも
なんでそんなにゆっくりなの?
さくら。
さくら。
血管のように心臓の拍動がないからだよ

では、どうやってリンパが流れているのかというと、

血管の拍動がリンパ管に伝わったり、

周りにある筋肉が動くことでリンパは流れています。

 

同じ姿勢で長時間いて筋肉を使わなかったりした時におこる

むくみはこんな理由から。

さくら。
さくら。

男性がむくみにくいのは、筋肉が女性よりも発達しているからと言われているよ!

 

 

リンパはどこを流れているの?

リンパが流れているイメージ

リンパは体のあらゆる末端からリンパ節を経由し

鎖骨にある鎖骨下静脈(さこつかじょうみゃく)

にむかって流れています。

そこで静脈と合流し血液循環に戻しています。

リンパ節体の大きなリンパ節

鎖骨は右と左の二つがありますが、

それぞれ別の所から流れてきます。

左右の下半身、左上半身、顔の左側

左鎖骨下静脈に。

 

右上半身、顔の右側

右鎖骨下静脈に合流しています。

さくら。
さくら。
リンパを流すには、どこからどこに流れているかを知っておこう!

 

 


リンパはどこにあるの?

毛細リンパ管は、毛細血管がある所にあります。

毛細リンパ管の場所

皮膚の表皮のすぐ下、真皮の上部です。

図でみると想像できないですが、

表皮の厚さはわずか0.2mmです。

さくら。
さくら。
毛細リンパ管は皮膚表面のすぐ下にあるよ!

 

 

リンパマッサージの力加減は?

毛細リンパ管は、皮膚表面のすぐ下にあります。

なので力は要りません

「優しく」が基本です。

力を入れすぎるととリンパ管をつぶして

逆に流れなくなってしまいます。

 

 


リンパマッサージのやり方

鎖骨のイメージ

リンパ管の終わりは鎖骨。

出口がつまっていると、うまく静脈に流れていきません。

さくら。
さくら。
鎖骨を中心に、徐々に末端に移行するイメージでマッサージしよう!
もも
もも
マッサージする時のポイントってある?

①優しく、ゆっくり

リンパの流れはとてもゆっくりです。

リンパの流れを意識すると〇!!

 

②必ず一方方向で

リンパ管は一方方向で流れています。

流した後は戻さないで!

流しては手を離すことが大事。

 

③手の平すべてを肌に密着させる

こうすることで流れる面が広くなります。

さくら。
さくら。
では早速やっていきましょう!

1.鎖骨を流す

鎖骨の上にある溝を、人差し指と中指で中心から外側に5回ほど流します。

左側の鎖骨は右手で。

右側の鎖骨は左手でおこなうとやりやすいです。

鎖骨を流すイメージ中心から外側に

ここは鎖骨に集まったリンパが静脈に合流する所です。

まずここを流すことが大事です!

さくら。
さくら。
出口が詰まっていると、全身のリンパがうまく排泄されないよ!

 

2.ゆっくり腹式呼吸

鼻または口からゆっくり息を吸ってお腹を膨らましてください。

空気でいっぱいになったら、鼻または口からゆっくり息をはきます。

腹式呼吸のイメージ

左右の下半身、腰回りのリンパ管は、

おへその上にある乳ビ槽(にゅうびそう)に集まってきます。

そこから胸管(きょうかん)を通って左鎖骨下静脈に合流します。

乳ビ槽から胸管に流れるイメージ

腹式呼吸をすることで横隔膜が動き

胸管に流れやすくなります。

さくら。
さくら。
リンパがおへその上(乳ビ槽)から胸管に流れることが大切

 

3.お腹周りの流し方

お腹周りのリンパは

おへその上にある乳ビ槽(にゅうびそう)に集まります。

お腹のリンパはこの乳ビ槽に向けて流していきます

 

①脇腹から乳ビ槽へ各箇所を2~3回

お腹のリンパの流し方1

 

②おへそ周りは時計回り

乳ビ槽へ2~3回ながしていきます。

お腹のリンパの流し方2

 

4.手・腕の流し方

手・腕のリンパは

脇の下にある、腋下(えきか)リンパ節に集まります。

手・腕は腋下リンパ節に向けて流していきます

 

 

①脇の下(腋下リンパ節)を手のひらで軽くプッシュ

人差し指から小指の4本の指で、軽く押して回しながら刺激します。

腋下リンパ節を刺激

 

 

②脇の下から鎖骨の方向に優しくゆっくり流す

左右2~3回流していきます。

腋下リンパ節から鎖骨に流す

 

 

③腕の付け根から脇の下を通り、胸の横まで流す

手の平全体で、腕を包むように流してください。

腕の付け根から胸まで流す

 

 

④腕の上部から脇の下に流す。

脇に近い所から流し、徐々に範囲を広げ

ひじ~脇の下までながしていきます。

肘から腋下リンパ節まで流す
さくら。
さくら。
腕の内側・外側と色々な方向から流すといいよ!

 

 

⑤肘の内側を手のひらで軽くプッシュ

軽く押して回しながら刺激します。

肘の内側のリンパ節を刺激する

 

⑥肘の少し下から肘の内側に流す。

肘の内側に近い所から流し、徐々に範囲を広げ

指先~肘の内側までながしていきます。

指先から肘の内側までリンパを流す

 

⑦最後に指先から脇の下にかけてゆっくり優しく流す。

さくら。
さくら。
手の平で腕を包むようにあらゆる方向からおこなってね!
指先から腋下リンパ節まで流す

反対の腕も同じように流してください♪

 

 

5.脚の流し方

脚は足の付け根にある

鼠径(そけい)リンパ節に集まります。

脚は鼠径(そけい)リンパ節に向けて流していきます

 

①脚の付け根にある鼠径(そけい)リンパ節を手のひらで軽くプッシュ

軽く押して回しながら刺激します。

鼠径リンパ節を刺激する
さくら。
さくら。
鼠径リンパ節はパンツの線の所だよ!ちょっと古いけどコマネチの所♪
コマネチのイメージ

軽く!!優しく!!おこなってください。

 

 

②鼠径(そけい)リンパ節を中心に下から上に流す

鼠径リンパ節を中心に下から上に流す

 

 

③太ももの付け根から鼠径(そけい)まで流す

鼠径に近い所から流し、徐々に範囲を広げ

ひざ~鼠径までながしていきます。

さくら。
さくら。
太ももの裏側、内側、外側も流してね♪
ひざの上から鼠径まで流す

 

 

ひざの裏には膝窩(しっか)リンパ節があります。

ひざから下は膝窩(しっか)リンパ節に向かって流していきます

④膝の裏を手のひらで軽くプッシュ

膝窩(しっか)リンパ節を軽く回しながら刺激します。

膝窩リンパ節を刺激する背面から見た図

 

⑤ひざの裏を中心に下から上へ流す

膝窩リンパ節を中心に下から上に流す

 

⑥ひざの下からひざの裏(膝窩リンパ節)まで流す

ひざの裏に近い所から流し、徐々に範囲を広げ

足首~ひざの裏まで流していきます。

さくら。
さくら。
ふくらはぎ側、すね側、外側、内側を流してね
足首から膝窩リンパ節に流す

 

 

⑦足先から足の付け根(鼠径リンパ節)まで流す

ゆっくり優しく流します。

脚を包むようにあらゆる方向からおこなってください。

足先から鼠径まで流す
さくら。
さくら。
ゆっくり、優しくやってね!
もも
もも
リンパを流すときに一緒にやると効果がアップすることとか、

こんな時にやった方が良いこととかはあるの?

 

 

マッサージをする時にこれをやれば効果アップ!

1.水を飲む

水を飲むイメージ
もも
もも
水を飲むと逆にむくむんじゃないの?

 

排泄できないからむくむんです。

血液をそうですがリンパ液も

水分が少ないとドロドロになって流れにくくなります。

さくら。
さくら。
水分を摂って流れやすくしよう♪

 

流した老廃物や余分な水分が、汗や尿と一緒に体の外に出ていきます。

 

 

2.リンパを流した後はストレッチ

ストレッチのイメージ

リンパ管は、筋肉の動きが伝わって流れています。

リンパを流した後に、体を伸ばすことによってリンパが流れやすくなります。

さくら。
さくら。
腕を伸ばしたり、脚を伸ばしたり。筋肉の伸縮を意識して♪

 

3.入浴中や入浴後にリンパを流す

入浴のイメージ

入浴することで体温が上がります。

さくら。
さくら。
体温が上がることで血液の流れも良くなるよ!

血流が良くなることで、リンパも流れやすくなります。

 

もも
もも
リンパマッサージをしてはいけない時ってあるの?

 

 

こんな時はリンパを触るな!

体調が悪い時

体調不良のイメージ

リンパが流れている役割の一つに免疫があります。

リンパ節で細菌や毒素をせき止めているのに、

リンパを流したら血液循環に細菌や毒素が入ってきてしまいます。

そうすると

もっと症状が悪化するので絶対やめてください!!

さくら。
さくら。
リンパマッサージは体調が良い時におこなおう!

 

 

まとめ

リンパマッサージの効果

リンパを流すと、体の中に溜まっている老廃物を流すことができます。

リンパマッサージの効果

・むくみがとれる

・体が軽くなる

・セルライト予防になる

・循環が良くなり免疫力アップ

 

リンパとは

免疫の役割で体中を流れ、菌やウイルスから体を守っています。

また、老廃物を取り込む役割もあります。

リンパは体の末端からリンパ節を経由して、

鎖骨で静脈と合流して老廃物や脂溶性の栄養素を血液循環に戻しています。

 

マッサージする時の力加減

毛細リンパ管は、皮膚表面のすぐ下にあります。

力は必要なく、優しくが基本!

力を入れすぎると逆にリンパ管をつぶしてしまい、流れにくくなる可能性があります。

 

マッサージするポイント

1.優しくゆっくりと

毛細リンパ管は皮膚のすぐ下にあります。

リンパの流れはとてもゆっくりなので、やさしく、ゆっくりとおこないましょう。

 

2.一方方向で

リンパ管は鎖骨に向けて、一方方向で流れています。

流したあとは皮膚から手を離してください。

 

3.鎖骨から流す

リンパ管と血管(静脈)の合流地点である

鎖骨から流すことにより、全身のリンパが流れやすくなります。

 

4.水を飲む

水分が少ないとリンパ液がドロドロになって流れにくくなります。

意識して水分と取りましょう。

 

5.ストレッチをして筋肉を動かす

リンパ管には心臓の拍動のような動かしてくれるものがありません。

回りの筋肉が動くことによって流れやすくなります。

 

6.入浴中や入浴後にマッサージをする

体温が上がることで血液の流れがよくなります。

血流が良くなると、リンパの流れもよくなります。

 

7.体調が悪い時はおこなわない

リンパは免疫の目的で流れています。

リンパ節で毒素や細菌が血液循環に入っていかないように守っているのに流してしまったら、血液循環に入ってしまい、もっと体調が悪くなってしまいます。

体調が悪い時はそっとしておきましょう。

 

今回は、ボディのリンパの流し方をお伝えしました。

むくみは放っておくとセルライトになってしまいます。

ぜひ定期的に流してあげてくださいね♪

顔のリンパマッサージのやり方も解説してます。

気になった方はぜひそちらもご覧ください♪

アイキャッチ画像
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今日も最後までお読みいただきありがとうございました!!